神経症

2007年7月23日
やめたいと思ってもやめられない

「やめたいと思ってもやめられない」こととは、
アルコールやタバコのような、
依存性の話しではありません。
自分の意志ではない不快な行動を、
何度も繰り返す神経症の話しです。

ピエール・ジャネは神経症の症状を
「感情を支配している無意識の観念のあらわれ」
と云いました。
つまり自分の意思に反して
湧き上がる不愉快な感情のことです。
人と会うと赤面してしまったり、
吃音やふるえの不快な感情に
支配されていく症状のことです。

 神経症にはいくつか種類がありますが
分かりやすいのが、強迫神経症です。
強迫神経症と何か?
例えば一日に何十回も手を洗わないと気がすまない、とか
(一時間以上も洗ったりする)
戸締まり、ガスの栓、電気器具のスイッチを
必要以上に何度も確認したりする行為です。
本人だって馬鹿馬鹿しくてやめたいんですが、
やめられない。
患者のほとんどは、他の面では異常がないのも
神経症の特長です。
寝る前に、一定の儀式をしないと寝付けない・・というようなものにも
その行為をやらざるを得ないエネルギーが、
その人のどこかにあり、努力では止められません。
色々な心の対立がその人を、
優柔不断、無気力へと向かわせます。
患者は、
エネルギッシュで自我が強く、知性や道徳水準も高く、
たいへん良心的で、人よりも几帳面な人が多いようです。


では、この症状には解決はあるのでしょうか?
治療法は精神分析療法や
森田療法、内観療法、行動療法があります。
勿論、カウンセリングが効果をもたらす人もいます。

次回からは、フロイトの考えをベースに
お話していくことにしましょう。
              (第30話)

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