マルセリノ先生

2007年6月9日
仮面に気づくこと

 人が一生をかけて,
達成しようとしている目標、
それは、その人自身になることと仮定して、
その事を説明してみましょう。
 ある人が深い悩みをもつとき、その人が
安全で自由になれる人間関係をつくることが
とても有効であると考えられます。
相手の内面世界を理解して、受容をし
自由な雰囲気をつくりだし、その中で相手自身が
望む方向に思いを寄せて、自由にふるまったりすることが
私の目的です。
相手は果たして、この自由をどのように使うのでしょうか?
経験から云うと、相手はこの自由を使って
益々自由になっていく。
彼は人前で、取りつくろっていた仮面をかぶって、
役割を演じながら生活してきたのです。
彼は仮面をかぶっている事に気づき、
次に仮面を脱ぎ捨てようとするのです。

さて、この相手とは私であり、あなたです。
私達は何かを変えることで、
この問題を解決できると考えているのでしょうか?
仮面の下にある、私自身に出会うこと・・それが解決策です!!!
私の本質が変わることは、無いのかもしれませんが、
私の考え方を変えることは出来る・・・
そのことに気づくのです。
社会生活を送ることには、
その時々の仮面をかぶることも必要です、
しかし、一人にかえってくつろいで、
仮面をはずすことも忘れないで・・・

<過剰な自己表現>
攻撃的な自己表現をする人は、
自分を大切にしていますが、
相手を大切にはしておらず、
お互いを尊重する関係をつくっていません。
何か一つの考えが正しいと思い込み、
自分を押し通そうとなりがちです。
攻撃的な人は、主体的に動いているようですが,
その反面、
相手が,自分と違う事への不安、
逆らわれることの恐れ、
きちんと話し合えない不器用さなどを
抱えていることが多いようです。
そして、それらの思いが
カッコ悪いこと・負けることと、思っているので、
相手を攻撃し、
自分を守っていると考えられるのです。

<不十分な自己表現>
反対に「言いたいのに言えない」
「断りたいのに断れない」など、
自分の思いを十分に表現できないタイプの人もいます。
このようなタイプの人は、
自分の気持を表現できなかったり、
遠まわしに表現しすぎて、
相手に思いが伝わらなかったりします。
これは一見、謙虚な人物のようですが、
自分を否定したり、
不正直な自分を伝えている可能性があります。
「今からお茶でも付き合ってよ」と云われ、
一度は断りますが、
「いいじゃない、ちょっとだけ」と誘われズルズルと・・
家族が食事を用意して待ってくれてるのに断れない、
そのようなことです。
これは、
「せっかく誘ってくれてるのに断ると、
次から誘ってもらえない」という不安、
自分の都合より、
相手の希望を優先させてしまうからでしょう。
そしてイライラや不満を、
人知れず心にためてしまうのです。

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